· 

止まらないこと

 初心者が、いち、に、さんと、手順を覚えるための確認で止まってしまうのは仕方ありません。

 ある程度慣れた技で「手順の違いに気付いた」「うまく動けなかった」と途中でやり直すことは避けて、その状況なりに完結するようにしましょう。形稽古とはいえ、受けが動き始めたら、制するか投げ終わるまでは止まらない事。ただし、強引にとか、力で、とは違います(怪我のもと)。

 斬り付けて来た相手に、「ちょっと待って」は無いのです。その都度、止まってやり直しでは、動きの中での修正や対応力が育ちません。また、自由に動く事を求めていながら、不自由に「かたち」に縛られることになってしまいます。

 稽古は、失敗しても大丈夫。表・裏、右・左の四回の試行錯誤が出来る稽古体系になっています。